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「モーツァルトは鏡」という本を皆さんは御存知でしょうか。

 著者の海老澤敏先生は、世界的なモーツァルト研究家として有名な方ですが、その著作の中で先生は「モーツァルトを聞く人の数だけ、 それぞれのモーツァルト像がある」とおっしゃっています。

 そのような観点から、私自身のモーツァルトとの出会いを考えてみると私のモーツァルト遍歴は、20代のはじめの頃に見たベルイマン監督の「魔笛」と 医者の駆け出しの頃にみたタビアーニ兄弟の「カオス・シチリア」の中に流れた バルバリーナのアリアに象徴されるように、映画の劇中に引用されたモーツァルトの音楽に魅惑されて、始まったといえるかもしれません。

 それらのイマジネーションが 私の人生を支え、それによって啓発され、その音楽によって生きる力を与えられたと いう、原初的な経験が私のモーツァルト経験の始まりなのです。

 偶然にも、1997年から道南地区の音楽文化のさらなる発展をめざして設立された「北海道モーツァルト協会」というボランティア団体の運営にも参加することになり、 モーツァルトは私にとって、切っても切れない「記号」となりました。

 毎年、夏の終わりの頃に、全国津々浦々からモーツァルトファンが集い、「 祝祭モーツァルト in 北海道 」というイベントが1997年から2006年まで10回にわたり毎年開催されてきました。 特に2006年は、モーツァルト生誕250周年にあたり、盛大に生誕記念の祝祭が開催されました。

 大きな祝祭のイベントも一段落しましたので、今後の「北海道モーツァルト協会」の活動については、現在、発展的に検討中です。